冬が終わってしまうなあ。
まず、先入観を持って読み始めてしまったことがそもそもの原因だと思います。
聾者(ろうしゃ)に対して遠慮無く踏み込み、そのリアル(フィクションですが)を描くものだとばかり思っていたのですが、その中身はただのクズ学生といじめが題材の友情モノ(友情ごっことい書くと混乱が起こるので避ける)でした。
登場人物は、石田と西宮硝子とその家族、加えてせいぜい彼らの友達各1人程度で良かった。
それなのに映画を作るだの友達になりたいだのかつて同級生と繋がるだの、話が進むごとに私の中の不安は大きくなりました。
あれ、これって石田と西宮硝子がイチャイチャする話でしょ?なんで外野がこんな増えてんの?
遊園地に全員で行く必要あるか?石田西宮硝子西宮妹の3人でいいだろ?
だから、読み終えた時にひどい肩透かしを食らった気分でした。
誰がどう見ても、元加害者である石田が幼稚で、元被害者である西宮硝子が寛大で我慢強い、というだけの物語です。感動もクソも無いです。
私には、どうしても石田が許せない。石田には罰が足りない。
私には、西宮が石田に好意を示した理由がわからない。
私には、かつての加害者らと被害者らが仲良くできる理由がわからない。
納得出来ない。どうして。
私は、小中の知り合いとはもう仲良くできない。仲良くしたくない。殺す。
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