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2013/03/13

謝罪

アンケート用紙への記入を強制された。しぶしぶチェックリストを埋めていくが難解な用語のせいで解答が大変困難であった。しばらくして固定イスに案内された。髪を洗われた。今度は別の回転するイスに案内された。雑誌をお持ちしますと言われた。断った。その後髪を切られた。

美容師はなぜ会話を始めようとするのだろう。とても申し訳なかった。ぼくが会話を断ち切ってしまっても笑顔を絶やさなかった。申し訳なかった。ぼくがつまらない答えを返してもちゃんと相槌を打ちながら話を聞いてくれた。申し訳なかった。申し訳なさのあまり予定していた台詞を吐くことができなかった。

「仕事しているなら喋ってないで集中して下さい」

言わなくてよかった。ぼくを担当してくれた女性スタッフはきっとぼくと年齢もそこまで離れていないのだろう。いや、性別年齢に関係なくこの言葉を言わなくてよかったと思う。そもそも言う勇気がないだろうということは今は関係ない。

高校を聞かれた。答えると、頭がいいのですねと言われた。大学のこともいくつか聞かれたが、それ以外の応答はあまり覚えていない。

メガネをかけている女性スタッフを見かけた。ぼくはメガネ萌えなのだろう。とても可愛く見えた。いや、事実可愛かった。

帽子を被っている男性スタッフを二名見かけた。屋内では帽子は取るべきだと思ったがきっと何か理由や信念があるのだろう。

依然としてぼくの対人恐怖症(自称)及び美容院恐怖症は治らない。

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