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2019/11/11

2ch生まれvip育ちが思うこと


11日はボンバーマンの日らしいぜ。

今と昔のメディアリテラシーのあり方、定着の仕方は全く異なっていると思っていて、結論から申し上げるとかつて2chが築き上げた暗黙のルールやこれに基づくリテラシーというものは理解されなかったということになる。

回りくどいので具体的に説明する。

2ch(今回は5chという呼称を敢えて避けている)では以下が暗黙のルールであり、これらは2000年代におけるインターネットの教科書、否、もはや法律だった。
①自分の本名を言わない
②自分の年齢を言わない
③学生であることを言わない
④自分の居住域を言わない
⑤顔出しをしない
⑥匿名であることを良くも悪くも受け入れる

私含む多くの2ch利用者はこれらを守り、というか守らないのは恥、バカ、リスク管理不足という全体意志があった。
そもそもハンドルネームという文化自体、こういった思想が根底にあると思う。

一応説明を添える。
①……本名を晒すことは危険なのである。なぜかって?そんなこといちいち説明させるな。
②……年齢を晒すことは危険なのである。なぜかって?そんn(ry
③……そもそもクソガキが偉そうにインターネッツを使ってはいけないのである。
④……住んでいる場所を晒すことは危(ry
⑤……顔を晒すk(ry
⑥……スレ立てしたからと言って主役ではないのである。レスが付いて初めてスレが伸びる。

さて2010年代後半、つまり今のことだが、どうやらこれらのルール-尤も、私がルールだと思い込んでいるだけだが-は全くと言っていいほど知れ渡っていない。
定着しないルールはもはやルールに非ず。
敗北を知らないはずが、敗北を喫したわけである。

これらのルールを無視して成功した典型例がYouTuberだ。
彼らはあろうことか、
①本名を言い(自分から言っていない場合もあるが、大抵の場合バレており且つそのことを気に留めていない)
②年齢を言い(むしろなぜ公開してはいけないのか、と思っていそうである)
③出身大学や高校を言い
④自宅の窓から見える景色にはモザイクをかける割には平気で活動拠点を見せ
⑤当然ながら顔出しをして
⑤自分をブランディングして売り出している。アマチュア一般人のグッズを作るほどに。

2chとは対極を成す。
そしてYouTuberに限らず、他のSNSにおいてもこちらの文化が完全に定着している。
「実名登録が基本のFacebookは日本人向けではない」は実際にはそうではなかった。
多くの日本人がが今日も実名でどこどこでなになにをしたと報告をしている。
私は今でも「Facebookを本名でやってるヤツはリスク管理の出来ていないアホ」を盲信している。
しかし実際には、本名も年齢も出身校も、更には自身の顔すら公開したところで大したリスクはないのだ。
それをインターネットが、多くの人々が、企業が、文化が、証明している。
つまり、2chの古のルールは嘘ばかりだったということだ。

確かに今でもみだりに個人情報を自らばら撒いて、それが悪用されているケースはある。
あるが、そういう方々はインターネット以外でも何かしらやらかす、というかやらかしているだろう。

私の愛したインターネットは、皆の愛するインターネットではなかった。
「郷に入っては郷に従え」を謳っていたはずの郷は、よく見たら郷ではなかったのだ。

終わり。

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