***
**
*
昼下がり、家。
チャイムが鳴った。
インターホン越しに「○○です」と名乗った彼を、私は知らなかった。
ただし、私は誰が来客しようときちんと対応をするのだ。
嫌な予感はしていた。
していたからこそ、対策を打って出迎えることにした。
ちょうど遊びに来ていた友人に「俺が刺されたらこのアラームを鳴らしてくれ」と伝えた。
私はナイフを手に持ち、勢いよくドアを開けた。すぐに左を見た。
予感は的中した。
私を訪ねた彼はナイフを持っていて、間髪入れず私を刺した。左脇腹。
アラームが鳴った。
彼より先に動けなかったことは反省点ではない。
彼が私を刺す気だったかどうか、実際に見るまではわからなかった。
もしかしたら、普通の客かもしれない。実際には、普通の客ではなかったが。
とにかく、私は彼がどういう者かをまず初めに確認しなければならず、そのわずかな隙が文字通り命取りとなった。
意識が遠のく中「予想していたなら、服の下に硬い板でも仕込んでおくべきだったなあ」と、夢を見ながらに思った。
*
**
***
殺される夢をたまに見ます。初めて見たのは高校生の頃。
リビングでテレビを見ていたら、熊だか狼だか分かりませんでしたが、人を食いそうな獣が窓をぶち破って家に侵入。
窓の近くに居た私はそのまま腹を食いちぎられるというものでした。
人生は険しい。
(新人の一人が某大学院卒なんですが、ものの数秒で全て追い抜かれてしもーた……。私はなんで生きているんでしょうか)
0 件のコメント:
コメントを投稿